能力だけでなく資質や性格を見てもらえるように

人気が高く競争率の高い企業というのは、たくさんの就職、転職希望者を見ていますので、人を見る目が肥えています。人材を紹介する仕事をしている身として、人を見る目というのは個人的には高いと思うのですが、こうした企業が選ぶ人材のレベルの高さというのはかなりのものがあると驚くことが多いものです。人材のレベルの高さというのは、有名大学を出ているとか見た目がいい、成績がいいということではなく、本当に企業にとって益となる人物かどうかということで判断されます。

この判断基準は企業ごとによって違ってきますが、最近は特に個々の人の資質や性格、ポテンシャルといったものを見ているような気がします。少子化の影響で、有名大学への進学が昔に比べて楽になっていますので、有名大学出身だから仕事ができる人というわけにはいかなくなってきているというのも多少は影響していると思います。また、今はかなり企業間の競争が激しいので、単により良い商品やサービスを提供するだけでは不十分で、今までにないものを提供する必要性が高まっています。そのためにも、決められた仕事をしっかりできる人というよりも、想像力のある人材を探している企業が多くなっている感じがします。

そのため、求職者としても、業務スキルや学歴ばかりに目を向けるのではなく、自分の人柄や仕事への態度、お客様への気持ちなどを企業に向かってアピールすることが重要です。もちろん、そのためには今求められている仕事への姿勢がどんなものかを学んでいく必要があります。色々な教材がありますが、「感動を与えるコミュニケーション」のようなサイトを見て、自分に当てはめられるところがないかを考えることも役に立ちます。また、堀江貴文さんの以下の動画も面白くて参考になりましたよ。

特にサービス業を志す人であれば、ちょっとした話し方やしぐさなどがお客様へ与える印象に影響します。面接官も求職者のちょっとした態度を見て、それがお客様への益となるのかを考えるものです。お客様への正しい姿勢というものを日ごろから学び、身に着けることによって、それが自然と面接の時にも表れるようになるものです。そのためには、付け焼き刃ではなく普段からこうした勉強をしておき、実践で訓練していくというのは欠かせないことだと思います。自分の人柄が仕事に与える影響というのはとても大きいという意識を持って、自分磨きをしていくようにしましょう。

第一印象をよくするために

見た目の印象はとても大切です。面接は第一印象が9割とも言われます。昨今、『人は見た目が9割』というタイトルの本がベストセラーにもなりました。第一印象とは、初対面の人を、五感から取り入れた情報と結びつけて、無意識に判断することだと言われています。通称「メラビアンの法則」によると、人が相手に与える印象の要素は、視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報7%という結果が出ています。つまり、視覚情報と聴覚情報を合わすと9割に達するため、「人間はほとんど見た目で人を判断しているのだ!」という解釈が広まりました。

第一印象の基本は笑顔

面接では、一緒に仕事をしたみたいと思ってもらえるかはとても大切なことです。能力も大切ですが、感じがいい人と思ってもらえることが重要です。話をしていても、無表情で話すのと笑顔で話すのでは、相手に与える印象は全く異なります。笑顔でリラックスして話せるよう努めましょう。相手にとっても、安心感やプラスのイメージを与えることができます。

身だしなみも大切

表情や話し方で合格点に達しても、不潔だったり、だらしない印象を与えてしまっては、元も子もありません。最先端のおしゃれをする必要はありませんが、清潔感があって、自分の体型に合っている服を選びましょう。

[男性の場合]
リクルートスーツではなく、仕事ができるビジネスパーソンとしてのイメージが伝わるようなファッションを心がけましょう。自分の体型に合ったスーツを選ぶ
出典:https://www.aoki-style.com

[女性の場合]
髪型とメイクで女性の印象は大きく変わります。女性も清潔感を求められています。髪型では、ショートなどの場合は問題ありませんが、髪の毛が肩にかかるようななさがの場合、お辞儀などで、顔まわりにかみが落ちてこないようにスタイリングしましょう。また、ヘアカラーについても、黒からダークブラウン程度にとどめて起き、地毛からあまり変化のない色にしておきましょう。
メイクでポイントとなるのは、ベースメイクと口元です。ファンデーションは肌なじみの良いカラーを選び、ベスメイクを丁寧にしましょう。アイメイクは濃過すぎず、ナチュラルに。マスカラなども重ね塗りすると、強い印象を与えてしまうので、注意しましょう。健康的で血色がよく見えるチークやリップで仕上げると、好印象なお顔になります。
また、業界や業種別にもふさわしいメイクは異なりますので、下記を参考にしてみてください。

業界・業種別メイクの分類マップ
出典:https://ten-navi.com/hacks/article-174-21232